GAS(Google Apps Script)のご利用制限について

GASとは

GAS(Google Apps Script)とは、その名の通りgoogle社の提供するシステム開発ツールです。GASを利用することで次のようなことが可能です。

  • googleドライブ上に保管したデータを、プログラムを作って操作できる。
  • 外部のwebサービスと連携し、データのやり取りなどができる。またそのデータをgoogleドライブ上に保管できる。

GASの特徴

GASの特徴として、ほぼすべてのサービスがgoogle社のサーバー上で稼働するということがあげられます。これにより、ユーザーには次のようなメリットがあります。

  • データの保管のために、自分でストレージやサーバーを用意する必要がない。
  • 外部のwebサービスと連携するために、自分でサーバーを用意する必要がない。
  • 他のユーザーとのデータや機能の共有が容易であり、また利用環境もまったく同じとなる。これにより、サーバー、PC、OS、アプリ、バージョン、利用言語といった実行環境の違いによる共同作業時のエラーの発生などをなくすことができます。

GASにおける利用制限

上記の通り、GASではほぼすべてがgoogle社のサーバーを用いて処理されるため、悪意あるユーザーがそのリソースを膨大に利用とすると、他のユーザーの利用に悪影響がでます。そのような悪意あるユーザーの行為を規制するために、一定の利用制限があります。

詳細はこちらをご覧ください。

詳細を確認してもなかなかイメージがわかないと思いますが、平たくざっくりと言ってしまうと、主に次の2種類の制限があります。

  1. 一定期間における処理回数(負荷)が一定の基準を超えると、その期間内の利用が制限される。
  2. 一回の利用における処理時間が一定の基準を超えると、処理が中断される。

1については、自動化ツールなどによる処理を長時間にわたって実行し続けるなどしない限り、この制限にひっかる可能性はほぼありません。

問題は2の方で、大きなデータを扱うことにより1回の処理時間が長くなった場合には、処理が中断される可能性があります。

処理が中断された場合

上記2の制限にひっかかり処理が中断された場合には、処理中のデータは失われるものの、元データは残っていますので、処理対象のデータを減らすなどして、再度実行することができます。